寺院の深刻な問題

スピリチュアルスポットがブームですが、葬儀の簡略化などで寺院の経営基盤は大きく揺らいでいるそうです。

最近は、宗教の関わりが薄くなっていて、葬儀の簡略化や「戒名はいらない」という人が増加しています。

日本の葬式費用は平均231万円で、世界一高いと言われています。

葬式にいくら費用をかけても何かが残るわけではなく、祭壇はすぐに壊され、高価な棺も火葬されればただの灰になる。

通夜や葬儀・告別式に200万円を超す大金をかけることに、多くの人が疑問を感じるのは当然でしょう。

戒名料として高い金を支払うことに理不尽さを感じる人も多いです。

調査によれば、葬式を「簡素に」と答えた人は92％、戒名は「必要ない」が56％だったとの事です。

近世のはじめ、今から400年ほど前に成立した葬式仏教の基盤は、確実に崩壊しつつあります。

ある地方では月命日ごとに僧侶が檀家の家を訪れてお経を上げるなど、お寺は身近な存在なところもあります。

東京の寺院のほとんどは葬儀の数の多さにあぐらをかいているともいえますので、葬儀離れ、戒名離れによって深刻な影響を受けるのは確実です。

高齢者の葬儀には参列者が集まらないため、今後は高齢化とともに簡略化した家族葬が増えると思われます。

長い歴史を持ち、伝統に結びついた神社仏閣は、修学旅行客や観光客を集めて拝観料でやっていけます。

それは全国7万7000ある寺院のごく一握りの寺院です。

寺院は対策として永代供養墓を作るなどしています。

墓を売るにも参拝者を増やすにも、一般の人に満足してもらえるようなサービスを提供しなければならない。

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